「脳の栄養不足」が老化を早める!

「脳の栄養不足」が老化を早める!

溝口 徹 青春新書

 著者は内科医。薬に頼らずに心身の不調を改善する「栄養療法(オーソモリキュラー療法)」を用いて多くの患者を治療。老化の速度の違いは栄養状態の差。特に重要なのは、体の中で一番栄養を消費する脳の栄養が重要、老化による諸症状は体を一定の状態に保とうとする生態恒常性(ホメオスタシス)が衰え健康が維持できなることでおこると主張。

 老化のメカニズムには、一.フリーラジカル説(細胞の酸化・活性酸素の発生)が老化をおこす)、二.テロメア説(染色体の先端にある核酸が見時事書くなり細胞分裂が出来なくなる)、三.遺伝子説(老化を促進する遺伝子が組み込まれている)があるが、二・三は今後の科学による解明を待つとして、一.のフリーラジカル説であれば、抗酸化物質の摂取により老化が防止できると考える。

 脳は全身の体重の2%しかないが、消費するエネルギーは20%。しかも最も酸素を使うので大量の活性酸素の発生源。抗酸化作用のある食物、脳のエネルギーになる食物、脳の細胞を守り育てる食物を摂取することが重要。

 活性酸素を発生する要因は、飲酒、喫煙、激しい運動、過剰なストスなど。フリーラジカルは、遺伝子にダメージを与え癌の発生の要因となり、血管の内壁の内皮細胞を痛め動脈硬化をおこし、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞に引き金になる。

 抗酸化力を高める食事のキーワードは「高たんぱく、低糖質、ビタミン・ミネラルたっぷり」。新鮮なもの、旬のもの、色濃い緑黄色野菜、マンガン、亜鉛、ヘム鉄などを含む食材が抗酸化作用が強い。

 脳のエネルギー源は砂糖ではなく、血液中のブドウ糖で、食事に含まれる糖質からだけではなくたんぱく質や脂質が円滑に代謝されることにより安定して維持される。また、ポイントは脳に優しい食べ方で、ご飯やパンといった炭水化物特に精製食品=白いものは急激に血糖値を上げるので要注意。

 たんぱく質は脳内神経伝達物質の原料となり、脂質は細胞膜を作り細胞の形とやわらかさを規定するので、肉断ちは頭の回転を悪くする。いい脳はいい脂肪からつくられるといっても過言ではなく、飽和脂肪酸(動物性)、不飽和脂肪酸(魚由来、植物由来)のバランスが必要であり、不飽和脂肪酸の中ではオメガ3よりオメガ6が増えすぎないように、またトランス脂肪酸の摂取を極力避けるべき。低これストロールは、脳の機能を落とす。

 以下、脳の各症状に効果のある、食べ物・サプリメントを紹介している。認知症予防=いちょう葉エキス、脳梗塞予防=ナットウキナーゼ、記憶力アップ=イソフラボン、記憶力アップ=レシチン、集中力アップ=ビタミンB郡、意欲の向上=たんぱく質、疲労回復=鉄、脳の機能アップ=DHA、酸化防止=グルタチオン、ビタミンE、ビタミンC、αリボ酸。

 最後に、刺激と栄養がいつまでも老けない脳を作り、栄養+脳トレで老化を防げ、脳の機能は何歳からでも向上できる。食べることは生きることだと結論付けている。

この記事について

このページは、M Teraが2017年7月29日 00:09に書いた記事です。

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